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VCF 9.1 Hands-on LabsをPoC前に使う:HOL-2701/2702/2703で確認するOperations、VKS、Memory Tiering

VCF 9.1 Hands-on LabsのHOL-2701、HOL-2702、HOL-2703をPoC前に確認する抽象サムネイル

追記: 2026年6月8日の最新情報

VCF 9.1のHands-on Labsは、画面や機能を試すだけでなく、その後のPoC計画へ接続して読む価値が増えています。2026年6月5日の公式Blogでは、VKS上のArgo CD活用が紹介され、Argo CD が vSphere Supervisor を通じて vSphere Namespaces、VKS cluster definitions、VM Service instances を宣言的に管理できると説明されています。

同じ日に公開された VCF 5.2.x から9.1へのアップグレードガイドでは、Aria OperationsからVCF Operations、SDDC Manager、VCF Management Services、NSX、vCenter、ESXiへ進む8ステップの流れが示されています。HOL-2701、HOL-2702、HOL-2703で気になった機能は、GitOpsで管理できる範囲と、既存環境から移行する順序の両方へ戻して確認してください。

VMware Cloud Foundation 9.1を本番環境で評価する前に、いきなり自社ハードウェア、既存ネットワーク、バックアップ製品、ライセンス条件まで含めて検証しようとすると、論点が散らばります。2026年6月上旬も、VCF 9.1のアップグレードや互換性をどう確認するかという相談はコミュニティ上で続いています。ただし、個別の投稿やコメントは需要シグナルであって、事実確認の根拠ではありません。

今回の入口にしやすいのが、VMware Cloud Foundation Blogが2026年5月12日に案内したVCF 9.1向けの三つのHands-on Labsです。公式Blogでは、HOL-2701-01、HOL-2702-01-VCF-L、HOL-2703-01-VCF-Lが公開され、ブラウザから利用でき、利用者側でインフラを用意しなくても試せると説明されています。

ここでは、三本のHOLを「どれを先に触るか」「何をPoC計画へ持ち帰るか」「HOLだけでは判断しないこと」に分けます。Broadcom Watch JapanはBroadcomおよびVMwareと非提携です。本文は公式一次情報をもとにした導入判断メモであり、投資助言でも導入推奨でもありません。

3行まとめ

このテーマをもう少し広げて見るなら、VKSでArgo CD GitOpsを始める前に確認する:Supervisor Service、App of Apps、互換性の実務ポイントVCF 5.2.xから9.1へ移行前に確認する:8ステップ順序、VCF Management Services、NSX経路の実務ポイント も合わせて確認してください。HOLでVKSを触った読者が、次にArgo CD Supervisor ServiceとGitOps運用範囲を確認できるため。

Visualこの記事で押さえる3点VCF 9.1のHands-on Labsを本番PoC前チェックに変える要点を整理します。
三つの入口

Operations全体像、VKS/Kubernetes、Memory Tieringを目的別に分けて確認します。

HOLで見る範囲

操作感、設計観点、観測項目を確認し、互換性や性能は実機PoCへ残します。

始める順番

全体把握はHOL-2701、Kubernetes評価はHOL-2702、メモリ効率化はHOL-2703から始めます。

HOLは導入可否を決める場ではなく、PoCで確認すべき問いをそろえる場として使います。

  • VCF 9.1の公式Hands-on Labsは、Operations全体像、VKS/Kubernetes、Memory Tieringを本番PoC前に分けて確認する入口として使えます。
  • HOLで確認できるのは操作感、設計観点、観測項目です。自社環境の互換性、性能、HCL、バックアップ連携、ライセンス条件は実機PoCと公式確認が必要です。
  • 迷う場合は、全体把握ならHOL-2701、Kubernetes評価ならHOL-2702、メモリ効率化ならHOL-2703から始めるのが現実的です。

まず三つのHOLをPoC前チェックに分ける

Visual三つのHOLの使い分け目的、所要時間、確認対象を分けて、どのラボから始めるかを決めます。
項目内容見方
HOL-2701-01約150分。VCF Operations、Active Findings、SPM、ログ管理、Automationを確認し、自社運用手順への完全適合はPoCで見ます。
HOL-2702-01-VCF-L約150分。VKS 3.6、VM Service、Multi-Network Support、Regional Harborを確認し、本番ネットワーク設計や権限設計はPoCで見ます。
HOL-2703-01-VCF-L約60分。NVMe Memory Tiering、Memory Mirroring、Operationsでの観測を確認し、実機性能や対象ワークロード別の効果はPoCで見ます。

同じVCF 9.1のラボでも、運用画面、Kubernetes基盤、ハードウェア効率化では持ち帰る判断が異なります。

三つのラボは、同じVCF 9.1を扱っていても、見るべき対象が違います。導入前の会議で「VCF 9.1を触ってみよう」とだけ決めると、運用画面を見たい人、Kubernetesを見たい人、ハードウェア効率を見たい人が同じラボに期待を寄せてしまいます。

まずは、ラボを目的別に分けておく方が読み違いを減らせます。

優先したい目的先に見るHOL公式Blogで示された所要時間主な確認対象HOLでは判断しないこと
VCF 9.1の全体像と運用画面HOL-2701-01約150分VCF Operations、Active Findings、SPM、ログ管理、Automation自社運用手順への完全適合、既存監視との統合可否
Kubernetes基盤とアプリ配送HOL-2702-01-VCF-L約150分VKS 3.6、VM Service、Multi-Network Support、Regional Harbor本番ネットワーク設計、クラスタ上限の実効値、運用権限設計
メモリ効率化とTCO仮説HOL-2703-01-VCF-L約60分NVMe Memory Tiering、Memory Mirroring、Operationsでの観測実機性能、NVMe構成、対象ワークロード別の効果

HOL-2701-01はOperations中心の入口として扱う

HOL-2701-01は「What's New in VMware Cloud Foundation 9.1」という位置づけです。公式BlogではBeginner、約150分のラボとして、再設計されたVCF Operationsの画面、Operate、Manage、Protect、Buildの区分、Active Findings、Security Posture Management、ネイティブログ管理、Namespace Self-Service、Namespace Captureが挙げられています。

根拠

公式Blogの説明から見ると、このラボは「VCF 9.1の新機能を広く触る」入口です。特にOperationsの画面遷移、診断、ログ、Automation導線を同じ流れで確認できる点が重要です。

確認項目

運用チームが持ち帰るべきなのは、画面の印象ではありません。障害診断をどこで始めるか、セキュリティ姿勢の評価を誰が見るか、ログ確認を既存手順とどう重ねるか、NamespaceやAutomationの操作をどのチームに渡すかです。

HOL-2702-01-VCF-LはVKSとアプリ配送の評価に使う

HOL-2702-01-VCF-Lは「Hands-On with Kubernetes: Essential Updates and Capabilities in VCF 9.1」という位置づけです。公式BlogではIntermediate、約150分のラボとして、VM ServiceとFast Deploy、VKS 3.6のスケール、Multi-Network Support、Regional Harborが紹介されています。

根拠

公式Blogでは、VKS 3.6について、最大500クラスタを支える制御プレーンや最大70%高速なプロビジョニングという表現が出ています。これは大きな数字ですが、記事では性能保証のように扱うべきではありません。どの比較対象、どの前提で語られているかを外さず、PoCの論点へ変換する必要があります。

注意点

自社が500クラスタを使うかどうかよりも、複数チームの環境分離、クラスタ作成の権限、イメージ管理、ネットワーク分離、アップグレード時の運用負荷を確認する方が実務的です。HOLはその論点をそろえる入口です。

HOL-2703-01-VCF-LはMemory Tieringの仕組み確認に使う

HOL-2703-01-VCF-Lは「Memory Tiering in VMware Cloud Foundation 9.1」です。公式BlogではIntermediate、約60分のラボとして、NVMe SSDを二次メモリ層として使うMemory Tiering、Cold/Very Coldページの扱い、クラスタレベルの設定、Memory Mirroring、VCF Operationsでの観測とシミュレーションが案内されています。

根拠

VCF 9.1全体の公式Blogでも、Enhanced NVMe Memory Tieringはインフラ効率化の中心的な更新の一つとして扱われています。ただし、TCOや密度の話は、自社ハードウェア、対象ワークロード、NVMe構成、可用性要件によって変わります。

評価基準

HOLでは、DRAMとNVMeの役割、設定導線、観測項目を理解します。実機PoCでは、レイテンシ許容度、ホットデータ比率、障害時の挙動、NVMe冗長性、サポート条件を別に測る。この二段構えにしないと、ラボで良く見えた印象だけが先に残ります。

Operationsのラボでは運用手順に変換できるかを見る

VisualHOL-2701を運用チェックへ変換する新しいUIの印象ではなく、誰がどの手順で判断するかを持ち帰ります。
Active Findings

vSAN、NSX、ESXiにまたがる診断を、横断的な初動手順へつなげられるかを見ます。

Security Posture Management

スコアではなく、評価対象、例外、是正操作、承認フロー、確認責任を確認します。

ネイティブログ管理

既存のログ基盤との重複、保管期間、検索権限、障害調査時の導線を見ます。

Automation導線

Namespace作成、Blueprint承認、再利用時の差分許容を運用チームとプラットフォームチームで分けます。

自動化や是正は便利でも、どの設定を変えるか、どの例外を残すかは組織のルールに左右されます。

HOL-2701を開くときは、新しいUIを眺めるだけで終わらせない方がよいです。VCF 9.1の公式発表やBlogは、運用効率、アプリ配送、レジリエンスを大きな軸にしています。Operationsのラボも、その三つを自社運用へ翻訳する時間にすると価値が出ます。

Active Findingsは旧環境の診断観点につなげる

公式Blogでは、Active FindingsがvSAN、NSX、ESXiにまたがる問題診断に触れる項目として紹介されています。これを「新しい診断機能がある」で止めると、PoC前の収穫は薄くなります。

根拠

HOL-2701の説明では、プロパティやログベースのシグネチャを使って問題を診断する文脈が示されています。つまり、見るべきなのは個別のアラート名だけではなく、どの情報をもとに、誰が、どの手順で判断するかです。

確認項目

既存環境でvSAN、NSX、ESXiの障害対応手順が分かれている場合、Active Findingsをきっかけに横断的な初動を作れるかを確認します。すでにVCF Operations 9.1 Diagnosticsを旧vSphere/NSX環境で使う前にで整理したように、旧コンポーネントを含む環境では、Findings、ログ連携、更新方式を個別に確認する必要があります。

SPMはスコアよりも是正手順を見る

Security Posture Managementは、セキュリティベンチマークに対する評価や是正の導線を確認する項目です。ただし、スコアが上がることと、自社の監査・変更管理に通ることは同じではありません。

条件

SPMを見るときは、評価対象、例外の扱い、是正操作の承認フロー、変更後の確認責任をメモします。運用部門だけで完結しない場合は、セキュリティ部門や監査担当をPoCレビューへ早めに入れる方がよいです。

注意点

「ワンクリックで安全になる」と読める理解は危ういです。自動化された是正は便利でも、どの設定を変えるか、どの例外を残すか、いつ戻すかは組織のルールに左右されます。

ネイティブログ管理とAutomationは補助導線として扱う

HOL-2701では、ネイティブログ管理やVCF Automationの入口も扱われます。OpenSearchベースのログ管理、Namespace Self-Service、Namespace Captureを個別機能として見るだけでなく、運用チームとプラットフォームチームの接点として見るのが実務的です。

確認項目

ログ管理は、既存のログ基盤との重複、保管期間、検索権限、障害調査時の導線を確認します。Automationは、Namespaceを誰が作るか、YAML化したBlueprintを誰が承認するか、再利用時にどこまで設定差分を許すかを確認します。

下振れ

すでに別製品でログ管理やAutomation運用を作り込んでいる場合、VCF 9.1の機能を即置き換え候補にする必要はありません。まずは連携、重複、責任分界を洗い出す方が安全です。

VKSのラボではスケール値より運用境界を確認する

VisualHOLで見る項目とPoCで測る項目最大値そのものではなく、委譲、分離、管理、責任分界を確認します。
項目内容見方
VKS 3.6のスケール改善HOLでは制御プレーンやプロビジョニングの方向性を確認し、PoCではクラスタ作成の委譲、停止判断、監査ログを見ます。
Multi-Network SupportHOLでは複数vNICの考え方を確認し、PoCではNSX/VDS、IP計画、MTU、NetworkPolicy、SecurityPolicyを見ます。
Regional HarborHOLではレジストリとレプリケーションの入口を確認し、PoCでは管理者、単位、権限、更新手順を見ます。
VM ServiceとFast DeployHOLではVM展開の流れを確認し、PoCではテンプレート更新、承認、Linked Cloneの制約を見ます。

公式のスケール値は設計上限として読み、自社のネットワーク、権限、運用負荷へ変換して確認します。

HOL-2702は、KubernetesをVCF上でどう扱うかを見るラボです。VCF 9.1の公式Blogでは、VKSのスケール改善やプロビジョニング高速化が目立ちます。一方で、導入判断で大事なのは、最大値そのものより、運用境界をどこに置くかです。

VKS 3.6のスケール改善は設計上限として読む

公式情報では、VKS 3.6の制御プレーンが最大500クラスタを支えることや、プロビジョニングの高速化が説明されています。この数字は、プラットフォームチームにとって重要な方向性です。

根拠

VCF 9.1の全体発表でも、VKSはモダンアプリケーションやAIワークロードを支える要素として扱われています。VCF 9.1が単なる仮想化基盤の更新ではなく、VM、コンテナ、Kubernetesを同じ運用面で扱う方向に進んでいることが読み取れます。

評価基準

自社PoCでは、何クラスタまで作るかよりも、クラスタ作成を誰に委譲するか、Namespace単位でどこまで分離するか、アップグレード時にどのチームが停止判断をするか、監査ログをどう残すかを見ます。VCF 9.1のAPI-first自動化を導入前に確認するで扱ったAPI、SDK、PowerCLIの導線も、HOL後に確認する価値があります。

Multi-Network Supportは通信分離の設計メモに落とす

HOL-2702では、クラスタノードに複数のvNICを持たせ、アプリケーション、ストレージ、管理トラフィックを分けるMulti-Network Supportが扱われます。これは便利そうに見える項目ですが、ネットワーク設計に直結します。

確認項目

HOLでは、複数vNICの考え方と操作の入口を確認します。自社PoCでは、NSXかVDSか、IPアドレス計画、MTU、VLAN/VPC設計、NetworkPolicyやSecurityPolicyの適用範囲、ストレージ通信の分離目的を確認します。

注意点

HOLで触れる範囲を、すべてのネットワーク要件に対応する証明として読まないことが大切です。VKSのMulti-Network Supportそのものは、VCF 9.1のVKSマルチネットワーク対応を導入前に確認するで、eth0/eth1、NSX VPC/VDS、未対応範囲に分けて詳しく扱っています。

Regional HarborとVM Serviceはアプリ配送の入口として扱う

HOL-2702では、Regional Harbor Instanceとレプリケーションルール、VM ServiceとFast Deployも扱われます。Kubernetesだけでなく、VMとコンテナの両方を運用する現場では、この部分が意外に大きな確認ポイントになります。

根拠

公式Blogでは、VM ServiceとFast DeployによりUbuntu workloadを短時間で展開する流れ、Regional Harborでコンテナイメージを大規模に管理する流れがLab Highlightsとして示されています。

条件

PoCでは、イメージレジストリを誰が管理するか、レプリケーションルールをどの単位で作るか、VMテンプレートの更新を誰が承認するか、Linked Cloneを本番用途に使う場合の制約を確認します。開発者体験だけでなく、運用側の責任分界を先に書き出すと、あとで会話が早くなります。

Memory TieringはTCOの結論ではなく検証項目に戻す

VisualMemory Tieringを検証項目へ戻す流れラボで仕組みを理解し、購入判断の前に測る問いへ落とします。
  1. 1候補ワークロードを選ぶ

    メモリ密度、DRAM増設コスト、VDI、開発環境、混在ワークロードのどれを対象にするかを決めます。

  2. 2HOLで仕組みを確認する

    NVMeを二次メモリ層として使い、Cold/Very Coldメモリページを移す考え方を確認します。

  3. 3Operationsで観測する

    Tier 0とTier 1の性能、容量、コスト削減見込みを、PoC計画の仮説として見ます。

  4. 4実機PoCで測る

    NVMe構成、Memory Mirroring、障害時の挙動、SLA、性能劣化許容値を確認します。

NVMeはDRAMの完全な置き換えではないため、TCO削減の数字だけで社内説明へ進めないことが大切です。

Memory Tieringは、VCF 9.1の効率化メッセージの中でも注目されやすい項目です。Broadcomの公式発表では、インフラ効率やコスト低減の文脈でMemory Tieringが説明されています。ただし、ラボで仕組みを理解することと、自社環境で投資判断を下すことは別です。

DRAMとNVMeの役割を分けて説明する

HOL-2703では、NVMe SSDを二次メモリ層として使い、ESXiがCold/Very ColdメモリページをNVMeへ移す仕組みを確認します。ここで大事なのは、NVMeがDRAMの完全な置き換えではないことです。

根拠

公式Blogは、Tiering Engine、クラスタレベルでの設定、Memory Mirroring、Operationsでの観測とシミュレーションを扱うと説明しています。つまり、ラボの価値は「どれだけ安くなるか」を即決することではなく、どのメトリクスを見ればよいかを理解することです。

注意点

メモリ不足の環境すべてにMemory Tieringが効くとは限りません。ホットデータの比率が高いワークロード、レイテンシに敏感なワークロード、NVMe構成が弱いサーバ、サポート条件が合わないハードウェアでは、期待値を下げる必要があります。

Memory Mirroringは可用性要件と合わせて読む

Memory Tieringを本番で考える場合、容量やTCOだけでは足りません。NVMe tierに障害が起きたとき、どのように可用性を守るかを確認する必要があります。

確認項目

クラスタレベルでの有効化、NVMe tierの冗長性、Memory Mirroringの設定、障害時の挙動、SLAとの整合、監視アラートをPoC項目に入れます。HOLで見た操作を、そのまま本番設定に写すのではなく、自社の障害許容度に合わせて検証します。

下振れ

サーバ世代、NVMeの種類、既存ワークロードのメモリ特性、サポート条件が合わない場合、ラボでは有望に見えても本番効果は限定されます。TCO削減の数字だけを先に社内説明へ使わず、PoC前提を明記した方がよいです。

Operationsでの観測は購入前の問いを作るために使う

HOL-2703では、VCF OperationsでTier 0とTier 1の性能を追い、容量やコスト削減の見込みを考える流れが示されています。ここで作るべきなのは、購入判断ではなく、購入判断の前に測る問いです。

評価基準

どのワークロードを対象にするか、ピーク時のメモリ圧迫はどれくらいか、NVMe tierへ移ったページがアプリケーション体感に影響するか、ミラーリングでどれだけ容量を消費するか。これらをPoCシートに落とします。

上振れ

DRAM増設コストが重い環境や、メモリ密度を上げたいVDI、開発環境、混在ワークロードでは、PoC候補として優先度が上がる可能性があります。それでも、最後は自社の実機、実データ、サポート条件で確認するのが前提です。

HOLから実環境PoCへ持ち帰るメモを作る

VisualPoCへ持ち帰る三領域メモラボで見た内容を、自社で確認する項目と担当者への質問に変えます。
項目内容見方
OperationsFindings、SPM、ログ、Automation導線を見て、既存監視、変更管理、ログ保管、障害対応手順を確認します。
VKSクラスタ作成、Multi-Network、Harbor、VM Serviceを見て、NSX/VDS設計、権限、イメージ管理、アップグレード手順を確認します。
Memory TieringTiering Engine、Memory Mirroring、Operations観測を見て、対象ワークロード、NVMe構成、可用性、性能測定を確認します。

HOL後に本番前に追加で確認することを各チームが一つ以上持ち帰れていれば、PoC前チェックとして機能します。

三つのHOLを終えたあとに残すべきものは、「触った感想」ではなく、PoCへ持ち込むメモです。とくにVCF 9.1は、Operations、Automation、VKS、Memory Tiering、セキュリティ、Advanced Servicesが同じ会話に入りやすいため、メモを分けないと判断が曖昧になります。

領域ラボで見る自社で確認する担当者に聞く
OperationsFindings、SPM、ログ、Automation導線既存監視、変更管理、ログ保管、障害対応手順運用責任者、セキュリティ担当、監査担当
VKSクラスタ作成、Multi-Network、Harbor、VM ServiceNSX/VDS設計、権限、イメージ管理、アップグレード手順プラットフォーム担当、ネットワーク担当、開発代表
Memory TieringTiering Engine、Memory Mirroring、Operations観測対象ワークロード、NVMe構成、可用性、性能測定基盤担当、調達担当、ハードウェアベンダー

HOLで言えることと言えないことを分ける

公式Blogは、これらのラボがブラウザで利用でき、利用者側のインフラを必要としないと説明しています。これは入口として大きな利点です。ただし、入口であることと、本番環境の適合性を証明することは違います。

根拠

HOLは、操作の流れ、機能の位置づけ、PoC前の確認観点をそろえるのに向いています。自社のCPU世代、HCL、OEMサポート、バックアップ製品、既存ネットワーク、ライセンス条件、性能値までは、公式ドキュメントと実機PoCで確認します。

注意点

コミュニティ上の互換性相談は、読者課題を知る材料にはなりますが、記事中の断定根拠にはしません。Cohesity、Skylake、HPE RPQのような個別論点は、各ベンダーとBroadcomの公式サポート情報を見てから判断する領域です。

役割別に持ち帰る質問を変える

同じHOLを見ても、運用チーム、プラットフォームチーム、基盤・調達チームでは持ち帰るべき質問が違います。

確認項目

運用チームは、Findings、ログ、SPMの是正手順を見ます。プラットフォームチームは、VKS、Harbor、Namespace、ネットワーク分離を見ます。基盤・調達チームは、Memory Tiering、NVMe、DRAM、サーバ更新計画、TCO仮説を見ます。

評価基準

各チームが、HOL後に「本番前に追加で確認すること」を一つ以上持ち帰れていれば十分です。逆に、ラボ後に「VCF 9.1は良さそう」という感想だけが残るなら、PoC前チェックとしては足りません。

ラボ実施順は目的別に三パターン用意する

すべてのラボを完走するのが理想でも、現実には時間が限られます。公式Blog上の所要時間は、HOL-2701とHOL-2702がそれぞれ約150分、HOL-2703が約60分です。

条件

全体把握が目的ならHOL-2701から始めます。Kubernetes基盤や開発者向けサービスが主目的ならHOL-2702を先に見ます。ハードウェア効率化、DRAM増設回避、Memory Tieringの社内説明が主目的ならHOL-2703を先に見るのが効率的です。

注意点

三本を同じ日に詰め込むと、論点が混ざりやすくなります。一日目は全体像、二日目はVKS、三日目はMemory Tieringのように分け、各回でPoCメモを残す方が実務には合います。

既存のVCF 9.1記事とつなげて確認する

VisualHOL後に読む確認導線HOLで入口を作ったあと、具体的な導入論点を既存記事へつなげます。
VCF 9.1全体像

アップグレード計画、API-first、管理サービスIPを先に押さえたい読者の入口です。

Operations Diagnostics

旧vSphere/NSX環境を含む場合に、Findings、ログ連携、更新方式を確認します。

Namespace Blueprint

Namespace Self-ServiceやNamespace Captureに関心が出た読者が確認する導線です。

API-firstとPowerCLI

Automation担当やPowerCLI利用者が、API、SDK、OAuth認証を確認する導線です。

月次HubとカテゴリHub

2026年6月の重要トピックやBroadcom製品、VMware関連の更新を追う導線です。

次の記事は興味ではなく作業で選ぶと、HOLの記憶を実務に残しやすくなります。

この記事は、VCF 9.1の詳細機能をすべて説明する記事ではありません。HOLで入口を作ったあと、具体的な導入論点は既存のVCF 9.1記事へつなげる方が安全です。

先にVCF 9.1全体像を確認したい読者の導線

VCF 9.1の全体像、API-first、アップグレード計画、管理サービスIPを先に押さえたい場合は、VCF 9.1を導入前に確認するが入口になります。HOL-2701を見る前に、導入時に何が増えるのか、どこで設計が止まりやすいのかを確認できます。

確認項目

全体像の記事では、VCF 9.1のアップグレード計画、API-firstの考え方、管理サービスIPを見ます。本稿では、その後にHOLで手を動かす順番を決めます。

注意点

内部リンクは、すでに公開済みのURLだけにしています。この記事自身の将来URLや未作成記事へのリンクは置きません。

Operations、Automation、VKSを深掘りする読者の導線

HOL-2701でOperationsやAutomationに関心が出た読者は、Diagnostics、Namespace Blueprint、API-first自動化へ進むと理解がつながります。

確認項目

Operationsの診断観点はVCF Operations 9.1 Diagnosticsを旧vSphere/NSX環境で使う前にで確認できます。Namespace Self-ServiceやNamespace CaptureはVCF Automation 9.1のNamespace Blueprintを導入前に確認するが近いです。APIやPowerCLIの認証は、VCF PowerCLI 9.1のOAuth 2.0認証も合わせて見るとよいです。

評価基準

次の記事を選ぶ基準は、興味ではなく作業です。運用チームならDiagnostics、プラットフォームチームならNamespace Blueprint、Automation担当ならAPI-first、PowerCLI利用者ならOAuth認証へ進むと、HOLの記憶が実務に残りやすくなります。

月次HubとカテゴリHubで更新追跡につなぐ

VCF 9.1関連の公式Blogは、2026年5月から6月にかけて継続的に公開されています。個別記事だけで追うと、どの更新が同じ月の文脈なのか見落としやすくなります。

条件

同月の更新をまとめて見るなら、2026年6月 重要トピックまとめを使います。Broadcom製品やVMware関連の更新全体は、製品・サービス・ソリューションカテゴリから追えます。

注意点

月次Hubは、公式発表と製品更新の追跡に向いています。個別の互換性やライセンス判断は、公式ドキュメント、Broadcom Support、各ベンダー確認、実機PoCへ戻してください。

本文末はチェックリストと更新履歴で締める

VisualHOL実施前後のチェックどのHOLを開くか、誰を呼ぶか、何を本番PoCへ残すかを確認します。
目的と優先ラボ

全体把握、Kubernetes評価、Memory Tiering評価を混ぜず、HOL-2701、HOL-2702、HOL-2703の順番を決めます。

参加者

Operations、プラットフォーム、ネットワーク、基盤、セキュリティの誰が必要かを先に書きます。

記録方法

画面の印象ではなく、PoCで確認する質問として残します。

実機PoCで測る項目

性能、互換性、ライセンス、サポート条件はHOLでは完結しないものとして分けます。

ベンダー確認

CPU世代、OEMサポート、バックアップ製品、NVMe構成は個別に確認します。

機能として関連していても契約上の同梱範囲とは限らないため、見積もりと契約条件の確認に戻します。

最後に、ラボ実施前後で残すメモをチェックリストにします。ここまで読んだあと、どのHOLを開くか、誰を呼ぶか、何を本番PoCに残すかが決まれば十分です。

HOL実施前のチェックリスト

  • 目的を一つに絞る。全体把握、Kubernetes評価、Memory Tiering評価を混ぜない。
  • 優先ラボを決める。HOL-2701、HOL-2702、HOL-2703の順番を目的で変える。
  • 参加者を決める。Operations、プラットフォーム、ネットワーク、基盤、セキュリティの誰が必要かを先に書く。
  • 記録方法を決める。画面の印象ではなく、PoCで確認する質問として残す。
  • 実機PoCで測る項目を分ける。性能、互換性、ライセンス、サポート条件はHOLでは完結しない。
  • ベンダー確認が必要な項目を分ける。CPU世代、OEMサポート、バックアップ製品、NVMe構成は個別に確認する。

確認項目

HOLは「導入できるか」を決める場ではなく、「何を検証すべきか」をそろえる場です。この位置づけをチーム内で共有してから始めると、ラボ後の会議が短くなります。

注意点

VCF 9.1のFAQでは、VCFの主要構成要素としてvSphere、vSAN、NSX、VKS、VCF Operations、VCF Automation、HCX、VCF Private AI servicesなどが示されています。一方で、Advanced Servicesは別購入とされる項目があります。機能として関連していても、契約上の同梱範囲とは限らないため、導入判断では必ず見積もりと契約条件を確認してください。

更新履歴には確認日と再確認対象だけを書く

2026年6月4日に、VCF 9.1 Hands-on Labs公式Blog、VCF 9.1公式Blog、Broadcom公式発表、VCF 9.1 FAQを確認しました。需要シグナルとしてVMwareコミュニティ上のVCF 9.1検証相談も確認しましたが、事実認定の根拠には使っていません。

条件

再確認が必要なのは、HOLの公開状態、Lab ID、所要時間、FAQのライセンス説明、VCF 9.1関連ドキュメントの更新です。特にHands-on Labsカタログは更新される可能性があります。

注意点

VCF 9.1の評価は、ラボ、公式ドキュメント、実機PoC、ベンダー確認を分けるほど失敗しにくくなります。HOLは便利な入口ですが、最後の判断は自社環境での検証に戻してください。

まとめ:HOLはVCF 9.1の導入判断を急がせる道具ではなく、PoCの問いをそろえる入口

VisualHOLをPoC計画に変える要点三本のHOLを、触って終わるデモではなく質問づくりに使います。
HOL-2701

運用画面、診断、ログ、Automationを確認し、運用手順へ変換します。

HOL-2702

Kubernetes、Multi-Network、Harbor、VM Serviceを確認し、責任分界へ変換します。

HOL-2703

Memory Tieringの仕組みと観測項目を確認し、実機PoCで測る条件へ変換します。

最後の判断

ハードウェア、HCL、バックアップ連携、ネットワーク設計、NVMe構成、購入条件は自社環境で確認します。

導入前の実務では、どのラボを先に触るかよりも、ラボ後に何を持ち帰るかが重要です。

VCF 9.1のHands-on Labs三本は、Operations、VKS、Memory Tieringを本番前に分けて確認するためのよい入口です。HOL-2701は運用画面と診断、HOL-2702はKubernetesとアプリ配送、HOL-2703はMemory Tieringの仕組みと観測項目に向いています。

ただし、HOLで触れる環境は自社の本番環境ではありません。既存ハードウェア、CPU世代、HCL、バックアップ連携、ネットワーク設計、NVMe構成、Advanced Servicesの購入条件は、公式ドキュメント、契約確認、ベンダー確認、実機PoCに戻す必要があります。

導入前の実務では、「どのラボを先に触るか」よりも「ラボ後に何を持ち帰るか」が大事です。三本のHOLを、触って終わるデモではなく、PoC計画の質問づくりに使う。それがVCF 9.1を安全に評価する最初の一歩になります。

次に読むなら

BroadcomとVMware関連の公式発表、製品更新、噂確認を継続して追う場合は、ニュースレターも利用できます。本文理解を終えたあとの更新通知として、必要な読者だけ確認してください。

更新履歴

Visualこの記事の確認履歴確認日、参照範囲、次に再確認する項目を分けて残します。
  1. 2026年6月4日

    VMware Cloud Foundation Blog、Broadcom公式発表、VCF 9.1 FAQを確認しました。

  2. 需要シグナル

    VMwareコミュニティ上のVCF 9.1検証相談を確認しましたが、事実認定の根拠には使っていません。

  3. 再確認対象

    HOLの公開状態、Lab ID、所要時間、FAQのライセンス説明、VCF 9.1関連ドキュメントの更新を確認します。

VCF 9.1の評価は、ラボ、公式ドキュメント、実機PoC、ベンダー確認を分けるほど失敗しにくくなります。

  • 2026年6月4日: VMware Cloud Foundation Blog、Broadcom公式発表、VCF 9.1 FAQ、需要シグナルを確認し、HOL三本をPoC前チェックの観点で整理しました。

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参照した主な情報源